May 12, 2010

出版業界の足元がゆらぎ、同時にアマゾンのKindleの売り上げ台数が急伸するなか、旧来の「本」への思い入れを捨てきれない人々はこうした事態 を嘆くばかりだ。だが本当に涙を流す必要があるのだろうか。

いま消え失せようとしているのは
- 読み捨てられるためのペーパーバック
- 空港の売店で売られているようなペーパーバック
- ビーチで時間つぶしに読むようなペーパーバックだ。

失われつつあるのは、ゴミとして捨てられる運命にあるような書物ばかりなのだ。見映えも持続性も、耐性さえも考慮されずに 印刷されている書物。一度だけ消費され、その後は捨てられるだけの書物。引越作業の際は真っ先にゴミ箱行きになるような書物。

まず姿を消すのは、そうした書物だ。いま、はっきりと言おう。「悲しむ必要はない」と。

重荷となっているこれらの書物が消えてくれれば、ますます時代遅れになりつつある書籍流通の無駄もなくなる。物理的な書籍 が消えれば、死に絶えた樹木(=紙)を世界中に空輸する必要もなくなる。

そして、より重要な好影響があることも容易に想像できる。出版への参入障壁が下がることにより、より尖った、リスキーな内 容の書物がデジタル形式で現れることになる。新しいストーリーテリングの出現。環境への負荷の軽減。編集者の重要性の見直し。そして皮肉にも、実際に紙に 印刷されて出版される書籍のクオリティーが高まるはずなのだ。

『”iPad時代の書籍”を考える』 — Craig Mod (via tscp) (via appbank) (via yaruo) (via oosawatechnica) (via tiga)
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